「過負荷の原則って何?」
トレーニングの原則の1つである「過負荷の原則」。
ちなみに、トレーニングの原則には、過負荷の原則以外にも以下のようなものがあります。

これら8つの原則を知らないと、せっかくトレーニングをしても十分な運動効果が得られないことがあります。
そこでこれから、8回に渡り理学療法士のわたしがトレーニングの原則についてご紹介していきます。
今回は、上記原則のうち「過負荷の原則」について説明します。
過負荷の原則とは?
過負荷の原則とは 、“普段のトレーニング強度よりも強くしないと、十分な運動効果を得ることができない” という原則です。
つまり「運動の効果を高めたいなら、前よりも強い負荷を与えていきましょう」ということです。
では、筋トレに当てはめて考えてみましょう。
たとえば、50kgのベンチプレスを持ち上げることができるとします。
さらに大きな重りを上げられるようになりたいなら、重さを51kgに変えるなどをして、負荷量を上げていく必要があるのです。

ちなみに、少しずつ負荷量を上げていくことを「漸進性(ぜんしんせい)」といいます。
漸進性も、運動の効果を高めるために必要な原則です。
漸進性も、運動の効果を高めるために必要な原則です。
逆に、いつまでも同じ重さやセット数を繰り返していても、維持はできても筋力などの成長は期待できない可能性が高いのです。
このように過負荷の原則は、トレーニングの効果をしっかりと得るために、とても重要な原則なんですね。
普段トレーニングをしている方や、これから筋トレを始めてみようという方などは、ぜひ参考にしてください。
参考文献
・市橋則明(編):運動療法学.p175,文光堂,2008.
・大西朋ほか著:運動生理学の基礎と応用-健康科学へのアプローチ-.p121-122,ナップ,2016.